第3回 高次脳機能障害検討会(子供)

平成28年12月9日(金)高次脳機能障害検討会を開催しました。

第2回目に続き、お子さんの事例について検討いたしました。今回の事例は、第2回目にご家族から相談があり検討した事例で、前回のフォローアップを兼ねて、継続して検討いたしました。参加者は、ご家族、事例が通う作業所や放課後デイなどの関連施設の方々、家族会の方々、医療機関、福祉機関、教育機関の方々を含む20名以上の方が集まりました。

今回の事例は、子供の高次脳機能障害を有する方の就労支援に関する話題が中心となりました。家庭での様子、学校での様子、実習先での様子、放課後デイでの様子について、担当者より報告がなされた後に、参加者から質問や意見交換がなされました。

子供の高次脳機能障害を有する方の場合、「やれること」「やれないこと」や「やりたいこと」「やりたくないこと」が環境や気分によってムラがある場合があります。それが、高次脳機能障害に由来する認知機能障害や感情コントロールの障害によるものなのか、成長過程による感情の発達によるものなのか、混在している場合が多く、非常に判断と対応が難しいのが現状です。

このような場合、「どのような時にどのようなことができるのか、あるいはできないのか。」「どの場面でのできることはなにか、できないことななにか」、場面やその時の様子から整理して考えていくことが重要になります。整理して考えていくと、「機能障害」としてできないのか、「感情のムラ」なのかなどの整理がなされ、トレーニングすべきところと、対応を工夫するところとが分かるようになってきます。

この作業を行うには、それぞれの関連施設の担当者が一堂に会して話し合う場が必要であり、本検討会はそのような場にしていきたいと思っています。

お困りの方がいらっしゃったら、お気軽にご相談ください。

koujinou.ibaraki@gmail.com

大人とこどもの高次脳機能障害の支援を考える会いばらき

高次脳機能障害は交通事故などによる頭部外傷や脳の疾患により脳を損傷して生じる障害です。脳の損傷した年齢によって子供にも大人にも存在します。高次脳機能障害の方は日常生活の中でさまざまな不都合や暮らしにくさに直面します。学校や友人関係、学校卒業後の就職などにも困る場合があります。当会では、ご本人やご家族の抱える困難を、病院・学校・行政・就労先などさまざまな方面から一緒に考えていきたいと思います。

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